3つのタイトル戦が同時進行中の藤井棋聖。先日行われた王位戦の初戦では苦手としている豊島竜王に良いところなく負けてしまい、本タイトル戦への影響がないか心配していました。が、杞憂におわりました。藤井棋聖の2連勝で初防衛に王手がかかった、第92期棋聖戦 五番勝負 第3局、渡辺名人の先手番で、戦型は矢倉となりました。中盤まで互角の展開から藤井棋聖に形成が傾いたあと、渡辺名人にもチャンスがあったようです。藤井棋聖の王将の周りに守り駒がない局面から、お互いに攻め合いとなり、最後は得意の終盤力で藤井棋聖が100手にて渡辺名人を破り、タイトル初防衛となりました。藤井棋聖でこれでタイトル3期となり、史上最年少九段、史上最年少タイトル防衛の2つの記録を打ち立てました!これで今後1年間は無冠になる事はないですが、豊島竜王とのダブルタイトル戦がまだ残っています。対戦成績の悪さを乗り越えて史上最年少3冠を達成する事ができるでしょうか?頑張れ、藤井二冠!