藤井叡王3連覇(2023年5月28日)

叡王戦とは

叡王戦は2017年からタイトル戦に昇格した、現在の行われているタイトル戦の中で、最も新しいタイトル戦です。2021年から不二家と将棋連盟の主催で行われています。
段位別予選、本戦トーナメント、タイトル戦7番勝負という形で行われます。
段位別予選はその名の通り、各段位別にトーナメント形式で戦います。持ち時間は各1時間で、タイトル戦の中では非常に短い持ち時間となっています。各段位毎に本戦トーナメントの進出者枠が決められており、進出者枠分のトーナメントに分かれて戦います。
本戦トーナメントは段位別予選通過者12名とシード棋士4名の計16名によるトーナメントで戦います。持ち時間は各3時間です。本戦トーナメント優勝者が挑戦者となります。
タイトル戦五番勝負は以前は持ち時間が変わる独特の方式をとっていしたが、現在は持ち時間4時間の戦いになります。先に3勝した方が叡王となります。

藤井七段のこれまでの成績

第3期2017年度四段戦トーナメント優勝、本戦トーナメント1回戦敗退 深浦康市九段に敗
第4期2018年度七段戦トーナメント優勝、本戦トーナメント1回戦敗退 斎藤慎太郎王座に敗
第5期2019年度七段戦トーナメント2回戦敗退 村山慈明 七段に敗
第6期2021年度八段戦トーナメント優勝、本戦トーナメント優勝、
タイトル奪取(3勝2敗)対 豊島将之 竜王
第7期2022年度タイトル防衛(3勝0敗)対 出口若武 六段
第8期2023年度タイトル防衛(3勝1敗)対 菅井竜也 八段

現在の状況

第8期叡王戦5番勝負は藤井叡王と菅井八段との戦いとなりました。最強の居飛車 vs 最強の振り飛車の戦いといわれていますが、3勝1敗で藤井叡王の3連覇となりました。最終局となった第4局は千日手差し直しが2回も発生する、白熱した勝負となりました。前日のAbemaトーナメントの放映で3連勝しし、A級順位戦でも藤井叡王に勝っているた菅井8段、三度目の差し直し局は菅井8段の先手となり、富士叡王の3連覇に黄色信号がともったと思いましたが、そこは、史上最年少で6冠を取っている藤井叡王!見事に接戦を勝ち切りました。終盤の21手詰めはAIにも見えていなかった飛車切で、一瞬菅井8段に数字がふれてびっくりしましたが、藤井叡王は読み切っていました。解説者も全く読み切れておらず、流石の切れ味で叡王戦を3連覇となりました。この調子で名人を奪取することができるのでしょうか?頑張れ藤井叡王!

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