藤井棋聖四連覇!(2023年7月18日)

棋聖戦について

棋聖戦は1962年からタイトル戦として行われている棋戦です。年2回開催されていた時期もありましたが、1995年から年1回の開催となり、現在はヒューリック杯棋聖戦として行われています。
一次予選、二次予選、決勝トーナメントを3つのトーナメントを戦い、勝ち残ったものが5番勝負で棋聖を争います。
一次予選は二次予選シード棋士を除く、C級1組以下の棋士と女流棋士2名が8つのトーナメントに分かれて戦います。各トーナメントの優勝者が2次予選に進出となります。
二次予選は1次予選を勝ち抜いた8名とB級2組以上の棋士が8つのトーナメントに分かれて戦います。各トーナメントの優勝者が決勝トーナメントに進出となります。
決勝トーナメントは二次予選を勝ち抜いた8名とシード棋士8名の16名が戦います。決勝トーナメントの優勝者が棋聖に挑戦となります。

棋聖戦5番勝負は先に3勝した棋士が棋聖となります。

藤井棋聖のこれまでの成績

藤井棋聖は第89期より参加しています。

第89期2018年度一次予選決勝敗退 ※大橋貴洸四段に敗
第90期2019年度二次予選決勝敗退 ※久保利明九段に敗
第91期2020年度藤井棋聖誕生! ※対 渡辺明棋聖
第92期2021年度藤井棋聖初防衛!※対 渡辺明名人
第93期2022年度藤井棋聖三連覇!※対 永瀬拓矢王座
第94期2023年度藤井棋聖四連覇!※対 佐々木 大地 七段(3勝1敗)

 

藤井棋聖誕生!

2020年7月16日(木)に第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局で渡辺明棋聖に勝ち、3勝1敗で棋聖を奪取しました。17歳11か月でのタイトル獲得は屋敷伸之九段の記録を破り史上最年少タイトルホルダーとなりました。

藤井七段(当時)は1次予選はへ組で1回戦はシード、2回戦で東八段、準決勝で伊奈六段、決勝では竹内五段に勝利し、2次予選進出を決めました。2次予選では6組で一回戦は安部隆八段、準決勝では北浜八段、決勝で澤田六段に勝利して決勝トーナメント進出を決めました。3回目の挑戦で初の決勝トーナメント進出を決めた藤井七段、一回戦で斎藤慎太郎八段、二回戦で菅井竜也八段、準決勝で佐藤天彦九段、決勝では永瀬拓矢二冠に勝利して、見事棋聖戦五番勝負への挑戦を決めました。渡辺明棋聖は3冠を保持している、トップ棋士です。藤井七段といえども簡単に勝てる相手ではなく、苦戦も予想されたいましたが、始まってみれば、2連勝で棋聖奪取に大手をかけていました。そのあと、渡辺明棋聖の作戦勝ちで1勝を返されましたが、第4局では見事に勝利しました。

藤井棋聖初防衛!

渡辺名人を挑戦者に迎えてのタイトル戦となりました。渡辺名人も昨年のリベンジなるかに注目が集まった棋聖戦となりましたが、結果は藤井棋聖が無傷の3連勝で初防衛を果たしました。これで藤井棋聖は最年少タイトル防衛と最年少九段という2つの記録を打ち立てました。

藤井棋聖三連覇!

永瀬王座を挑戦者として迎えてのタイトル戦、vs 相手として知られている永瀬王座は藤井棋聖の事をよく知っている棋士と言えます。初戦は2度の千日手差し直しとなる壮絶な戦いで永瀬王座が先勝しました。藤井棋聖ピンチの声も聞こえてきましたが、2局目以降は持ち直し、藤井棋聖が3勝1敗でタイトルを防衛しました。19日の20歳の誕生日を前に10代最後の対局をタイトル防衛という結果で締めくくりました。

藤井棋聖四連覇!

佐々木大地七段を挑戦者として迎えてのタイトル戦。タイトル初挑戦の佐々木大地七段は、先手番の相掛かりを得意先方として、王位戦と棋聖戦のダブルタイトル挑戦となりました。藤井棋聖の2勝1敗で迎えた第4戦は、佐々木大地七段の先手番で、戦型は相掛かりとなりました。中盤は佐々木七段がリードする場面もありましたが、終盤戦での藤井棋聖の勝負手により、藤井棋聖が勝ち、3勝1敗でタイトルを防衛しました。19日の21歳の誕生日を前に20歳最後の対局をタイトル防衛という結果で締めくくりました。

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