A級順位戦を7勝2敗で終えた藤井竜王、プレーオフは広瀬章人八段との対局となりました。順位戦はあらかじめ先後が決まっていますが、本局は振り駒の結果、藤井竜王の先手となりました。お互いに飛車先を突きあう出だしから、戦型は角換わりとなりました。お互いの研究がぶつかる形で、序盤はお互いに持ち時間をあまり使わないで指し進めていましたが、藤井竜王の仕掛けから戦いが始まり、藤井竜王が徐々にリードを広げていきました。先日の渡辺棋王との棋王戦第3局では藤井竜王がまさかの詰みを逃しての逆転負けがあり、本局もその影響がないかと心配する声もありましたが、そこはさすがの藤井竜王、負けるたびに強くなっていくようです。本局は終盤も手堅くリードを広げ、最後は詰みを逃さずに125手で勝利しました！これで渡辺名人への挑戦権を獲得した藤井竜王、現在戦っている王将戦を防衛し、棋王戦を奪取し、名人も奪取すれば羽生九段の7冠の記録に並びます。また、名人奪取すれば、谷川永世名人の最年少記録も更新することになります。（藤井竜王は最年少記録の更新にはあまりこだわっていないようですが…）名人戦七番勝負はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか？ますます目が離せません。頑張れ、藤井竜王！
