藤井王将が羽生善治九段を挑戦者に迎えた第72期王将戦
藤井王将は、「竜王」「叡王」「棋聖」「王位」そして、「王将」のタイトルを持つ五冠王であると同時に、棋王戦の挑戦者にもなり年度内「六冠」も視野に入ってきています。A級順位戦も単独トップの状態となっており、2023年の名人戦で史上最年少名人をめざす、今や将棋界の第一人者です。
一方、羽生善治九段は、史上初の「七冠」達成や公式戦1500勝到達など、数々の記録を打ち立てている将棋界の大スターであり、国民栄誉賞も受賞されています。タイトル獲得数は歴代最多の通算99期であり、今回の王将戦を制すと、100期の大台に乗るということで、将棋界のみならず、日本中が大注目する王将戦となりました。
注目の第１局は振り駒の結果、藤井王将の先手となりました。藤井王将の先手番の勝率は９割を超えていて、向かうところ敵なしの状態です。一日目を終えて、形勢は互角の状態ですが、中盤戦以降徐々に有利を築いた藤井王将が見事に羽生九段を寄せ切り、開幕戦勝利となりました。歴史的な王将戦をこのまま藤井王将が防衛するのか、羽生九段の巻き返しとなるのか、ますます目が離せません。歴史的な対局を制するのはどちらなのか？頑張れ、藤井王将！
