いまだに、竜王戦ランキング戦で負けなしという驚異的なペースで勝ちまくっている藤井二冠。今期の最終戦は竜王戦2組準決勝での松尾歩八段との対戦となりました。振り駒の結果、藤井二冠の先手となり、戦型は最近多用している相掛かり模様から横歩取りの戦いとなりました。お互い中住まいの薄い玉型のままで本格的な戦いに突入しましたが、銀のただ捨てと思われる4一銀の妙手(神の手?)から一気に抜け出した藤井二冠が75手の短手数で相手の玉を寄せ切りました。これで、今年度の勝率を8割4分6厘(44勝8敗)の高勝率で終えた藤井二冠、今年度の最高勝率賞を確定しました。ここまで、17連勝となっていますが、まだ継続中のため、今期の記録にはならないようです。しかし、今年度はタイトル戦での2度の奪取など好成績を収めているので、年間最優秀棋士の座はほぼ確実なのではないでしょうか?本局の勝利で今期の竜王戦の決勝トーナメント進出と、来期の1組昇級を決めました。高校を中退となってから一度も負けていない藤井二冠、将棋に集中できる環境でまた一歩高いステージに上られた感じがします。来期の活躍もどうなってしまうのか目が離せません。来期も頑張れ藤井二冠!