竜王への道
竜王戦とは、どんな棋戦?
竜王戦は、優勝賞金が4400万円となっており、将棋界で最高なことで有名な棋戦です。棋戦の序列も名人戦により高い一位で、現在は豊島竜王が竜王を保持されています。
竜王戦の予選はランキング戦という形で行われ、ランキング戦1組からランキング戦6組に分かれて戦います。各組は昇級と降級があるため、毎年メンバが入れ替わります。順位戦よりも多くの人数が昇級、降級となるため、入れ替わりが激しく、実力があればどんどん上位の棋戦に上がっていく事が可能です。上位のランキング戦になるほど、決勝トーナメントに行ける人数も増え、対局料も上がっていきます。
決勝トーナメントは各ランキング戦の上位者11名で戦い、挑戦者決定戦は3番勝負で行われます。
タイトル戦は竜王と挑戦者が七番勝負を行い、先に4勝した者が竜王となります。
藤井二冠のこれまでの成績
第30期 | ランキング戦6組優勝 決勝トーナメント1勝1敗 |
第31期 | ランキング戦5組優勝 決勝トーナメント1勝1敗 |
第32期 | ランキング戦4組優勝 決勝トーナメント2勝1敗 |
第33期 |
ランキング戦3組優勝 決勝トーナメント0勝1敗 |
デビュー29連勝を飾ったのは第30期の竜王戦決勝トーナメント1回戦でしたし、その後の2回戦で佐々木勇気五段(当時)に敗れて30連勝を逃しました。これまでデビュー以来すべてのランキング戦を優勝という成績を残している藤井二冠。昨年は決勝トーナメントの1局目で丸山九段に敗れてしまい悔しい思いをしましたが、今年はそれをばねにより強くなった藤井2冠の活躍が期待されます。
現在の状況
いよいよ明日(2021年1月29日)藤井二冠が第34期竜王戦ランキング戦2組の1回戦に登場します。相手は阿久津主税七段です。今期もランキング戦で優勝できるのか、決勝トーナメントに進む事ができるのか、目が離せない戦いがスタートします。