藤井王将初防衛!(2023年3月12日)
王将戦とはどんな棋戦?
王将戦は1951年よりタイトル戦として開催されている歴史のあるタイトル戦です。2019年度は第69期で正式には大阪王将杯王将戦というタイトル戦として開催されています。
一次予選、二次予選、挑戦者決定リーグ、王将戦七番勝負という構成となっており、挑戦者決定リーグという総当たりのリーグ戦が特徴的なタイトル戦となっています。
一次予選は、全棋士(二次予選、挑戦者決定リーグから参加棋士を除く)参加のトーナメント戦となります。何組かにわかれてトーナメントを行い、各組の優勝者が二次予選に進むことができます。
二次予選は、一次予選通過者、A級棋士、前期挑戦者決定リーグ陥落者、タイトル保持者、永世称号者の18名でトーナメント戦を戦います。18名が3組のトーナメントに分かれて行い、各組の優勝者が挑戦者決定リーグに進むことができます。
挑戦者決定リーグは、二次予選通過者3名と前期の残留棋士4名の計7名による総当たりのリーグ戦を戦います。勝ち星の多いものが、王将戦挑戦者となるわけだが、同じ勝ち星で複数棋士が並んだ場合は、シード順位で上位2名でのプレーオフが行われます。
王将戦七番勝負は、現王将と挑戦者との戦いとなり、先に4勝した方が新王将となります。
藤井王将のこれまでの成績
藤井王将は第67期より参加しています。
第67期 | 2018年 | 一次予選決勝 敗退 ※菅井竜也七段に敗 |
第68期 | 2019年 | 一次予選3回戦 敗退 ※井上慶太九段に敗 |
第69期 | 2020年 | 一次予選優勝、二次予選優勝、挑戦者決定リーグ敗退(残留)(4勝2敗) |
第70期 | 2021年 | 挑戦者決定リーグ 敗退(陥落)(3勝3敗) |
第71期 | 2022年 | 4連勝で王将奪取!※ 対 渡辺明王将 |
第72期 | 2023年 | 4勝2敗で王将初防衛! ※対 羽生善治九段 |
現在の状況
王将初防衛!
藤井聡太王将は2023年3月12日、羽生善治九段との対戦で注目された第72期王将戦で初防衛に成功しました。本年度はお互いが先手番で勝ち、3勝2敗で迎えた第6戦、後手番の藤井王将が、研究の深さから中盤から優位を築き、そのまま危なげなく逃げり、4勝2敗で王将初防衛となりました。
今年度のタイトル5冠をすべて防衛した藤井5冠は、現在戦っている棋王戦、4月に始まる名人戦でタイトルを奪取することで、史上最年少7冠の大記録が達成されます。頑張れ、藤井聡太王将!