名人への道
名人戦とは
名人戦は1935年に第一期が開催された、もっとも古いタイトル戦です。
A級順位戦を優勝した棋士が七番勝負を行います。
A級順位戦は10名のA級棋士による総当たりのリーグ戦です。勝ち星の一番多い棋士が名人への挑戦権を得ることができます。勝ち星の同じ棋士が複数いた場合はプレーオフを行います。同じ勝ち星の棋士が3人以上いた場合は、A級の順位による低い棋士が高い棋士に1つづつ勝っていく必要がある、上位棋士に有利な変則プレーオフとなります。
7番勝負の名人戦は先に4勝した棋士が名人となります。
A級順位戦に参加するには、下位の順位戦を1つづつ勝ちぬける必要があり、プロ棋士はC級2組から始まって、C級1組、B級2組、B級1組、A級という形で1年に1つづつ上がることができるため、プロ入りした棋士がA級に上がるためには、最低4年必要となります。
藤井竜王のこれまでの成績
藤井竜王は第76期より参加しています。
第76期 | 2017年度 | C級2組(10勝0敗)昇級! |
第77期 | 2018年度 | C級1組(9勝1敗)残留 |
第78期 | 2019年度 | C級1組(10勝0敗)昇級! |
第79期 | 2020年度 | B級2組(10勝0敗)昇級! |
第80期 | 2021年度 | B級1組(10勝2敗)昇級! |
第81期 | 2022年度 | A級(6勝1敗)※進行中 |
現在の状況
最年少名人の記録を持つ谷川九段の記録は21歳2か月。誰も破れないと言われてきましたが、現在20歳の藤井竜王がA級順位戦で単独トップの成績を上げています。(2023年1月5日現在)このまま、A級順位戦で1位となり、名人に挑戦、獲得となれば、20歳の名人が誕生となり、史上最年少名人の記録を塗り替えることになります。これまで数々の最年少記録を塗り替えてきた藤井竜王ですが、最年少名人の記録は別格のものとして、大きなニュースとして日本中を騒がすことになりそうです。頑張れ、藤井竜王!