Virtual Box に CentOS 8 Stream をインストールした。これで、いろいろと試せると思ったところ、デフォルトの画面サイズが今どき VGA(640 * 480)、設定を変えてもSVGA(1024 * 768)。これでは使いづらいので、FULL HD(1920 * 1080)にしようとしたところ、まさかのソースコード変更が必要という事態になり、結構苦労した。
こういうはまりポイントは Linux 特有のものだと思う。

VirtualBox guest additionsのインストール
解像度を上げるには、VirtualBox guest additions をインストールする必要がある。isoイメージとして VirtualBoxに付属しているものなので、それをマウントして CentOS を起動する。



この状態で、root権限で VBoxLinuxAdditions.run を実行すると高解像度が設定できるようになるのですが、これを実行する前に gcc や bzip2 などのパッケージをインストール必要があります。
カーネルを含めて、既存のパッケージもアップデートしておきます。
# yum -y update
# yum install gcc kernel-devel kernel-headers make bzip2 perl
# yum install elfutils-libelf-devel
しかし、これらを実行したあとでも、エラーになります。
ここで、/var/log/vboxadd-setup.log を除くと、MS_REMOUNT が未定義というエラーが出ている事がわかり、検索すると Virtual Box 6.1.16 が CenOS 8 streamに対応できていないためのようです。
上記のページを参考に
/opt/VBoxGuestAdditions-6.1.16/src/vboxguest-6.1.16/vboxsf/vfsmod.c
にパッチをあてます。
-#if RTLNX_VER_MIN(5,0,0) +#if RTLNX_VER_MIN(5,0,0) || RTLNX_RHEL_MIN(8,4)
その後、./VBoxLinuxAdditions.run を実行して再起動する事でエラーがでなくなり、無事に解像度を変更できるようになりました。